후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十)金色の処女(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 137,868자 · 278화면
二
「伝吉は担ぎ売りの魚屋だが、町内では評判の良い男だ。男がよくて、世辞がよくて、魚が新しく、おまけに安い、――そのうえ出刃庖丁は伝吉の家から持出したものだ。伝吉は自分の家から持出した出刃庖丁を、死骸の側へ捨てておくような馬鹿馬鹿しい男じゃねえ」
「ヘーエ」
「それに下手人が魚屋なら、もう少し庖丁使いが器用だよ。人間だって鮪だって、大した違いじゃあるめえ」
「フーム」
「気の毒だが、今度の手柄はこっちだよ、――もう帰るのかい、八兄哥、銭形の親分に宜しく言ってくれ、ハイさようなら」
日頃銭形平次に鼻をあかされてばかりいる三輪の万七とお神楽の清吉は、平次のお膝元に事件があるのを狙って、疾風迅雷的に下手人を挙げて行ったのでしょう。死骸の側に捨ててあった出刃が伝吉のだから、下手人は伝吉でないと睨んだところなどは、ガラッ八が考えても、なかなかの出来栄えです。
二
「こんなわけだ、親分、腹が立って、腹が立って――」
ガラッ八の八五郎は、一と通りの事を報告すると、滅茶滅茶に憤激するのです。
「それっきりかえ」
銭形平次は静かに反問しました。
「それっきりにも何にも、腹が立って、腹が立って」