후리가나로 읽는 일본 고전
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まじゅつし
魔術師
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 魔術師(まじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,264자 · 280화면
幽霊通信
とは云うものの、何たる早業、何たるずば抜けた作戦であろう。犯罪はまだ行われたという訳ではないのだ。戦いはまだ始まっていないのだ。彼等は戦いに先だって、先ず彼等に取って最大の敵である、名探偵明智小五郎を虜にしてしまった。並々の賊ではない。彼等の行わんとする犯罪も亦、決して並々のものではないであろう。それにしても、彼等は一体全体、如何なる手段によって、明智小五郎が此事件に関係すること、この汽車で上野に到着すること、それを福田家の自動車が出迎いに来ることなどを知り得たのであろう。又、本物の福田家の自動車は、どうなったのか、若しや、その運転手達も、明智と同じ憂目を見たのではあるまいか。アア、世にも恐るべき兇賊の手腕。
幽霊通信
さて、ここでお話を少し前に戻して、明智の帰京の原因となった、福田家の奇怪な出来事(だが、それは決して犯罪と名づける程の取りとめた事件ではなかった)について、語らねばならぬ。
先の波越警部の言葉にもあった通り、福田得二郎氏は玉村宝石王の実弟で、彼も亦相当の資産を擁し、諸方の会社の株主となって、その配当丈けで、充分贅沢な暮しを立てている、謂わば一種の遊民であった。