후리가나로 읽는 일본 고전
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あるはいまつのどくはく
ある偃松の独白
中村 清太郎
中村 清太郎의 ある偃松の独白(あるはいまつのどくはく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 132,905자 · 262화면
まことに、枯木はよく赤裸々の峯頭に調和するし、また雲霧にもきわめて取りあわせがいい。亭々たる枯木が、霧を吐き雲に呑まれる岩の峯、雪の峯と丈くらべをしている景色は、暮れかけて心せく山路でも、足を止めずにはおられまい。濶葉樹では、岳樺などもいいが、何といっても針葉樹にしくはなかろう。中でも肩臂張った栂や、枝々をたれなびかす白檜、二王だちに立ちはだかる唐檜などが、最も好ましい。枯木はまた鳥とよくうつる。啄木鳥が叩く音も、姿もよく、星鴉がのどをふるわせているのも面白いし、目細の細身が、せいいっぱい、朝の歌をうたっている処も、ゆかしい限りだ。
峯頭と枯木の挿図
枯木の鋭い感じは、秋冬にふさわしいけれど、また春夏の頃も引き立って見える。それは濃淡の緑と、きわだった対照を作って、浮き出すためであろう。枯木には、天寿をまっとうしたのもあろうし、中には雷火に打たれたのもあり、虫にやられたのもあれば、風に根をいためられたのもある。倒れかかって、仲間にささえられ、風の渡るたびに、奇妙な悲曲をかなでているのもある。倒れて、朽ちて、苔をかぶり、御前橘などの花を咲かせて、豪華な長椅子を作っているものもある。