후리가나로 읽는 일본 고전
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あるはいまつのどくはく
ある偃松の独白
中村 清太郎
中村 清太郎의 ある偃松の独白(あるはいまつのどくはく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 132,905자 · 262화면
従って機会さえあれば、山村の人々にたずねて見るクセがある。
しかし今度――三十一年六月下旬――私が三年ぶりで細野へ画架をかつぎこんだ時は、もう時期が遅いので、雪形は恐らく崩れ去ったであろうと、半ばあきらめていたのだ。ところが来て見ると、宿の近くの田圃の中から主じの大谷さんが声をかけて、――今年は雪が多くて未だ代馬が見える、という。私は幸運に感謝した。五月雨雲の間に見え隠れする白馬連峯を物色するうち、やがて見覚えの代馬が所在を示した。さすがにまぎらわしい周りの露岩は多いけれど、まず完全といってよいほどの姿である。よほどよく出来た馬だと思う。これほどの名馬が最近まで世に出なかったというのは……と又しても嘆声が出る。
宿にも入らず私は庭先きで、感慨深く「代馬」を眺めていた。そこへ宿のおかみさんが来て、いろいろ話の中に、――種蒔き爺さんもまだ見えるほど陽気がおくれて……云々、その一と言を私は聞きとがめた。ここらで種蒔き爺さんといえば、さしずめ乗鞍だが、待てよ、少し可怪しいぞ、あれはここでは前山の蔭で見えないはず……あ、別ものか? 一瞬私の頭にひらめいたのが果してあたった。