후리가나로 읽는 일본 고전
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あるおんせんのゆらい
ある温泉の由来
佐々木 邦
佐々木 邦의 ある温泉の由来(あるおんせんのゆらい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,655자 · 30화면
僕達が五年生に進んだ春だった。例年の通り校庭に運動会が催されて、小学生も走った。僕は審判係を勤めたから印象が深い。久しぶりで東引佐が優勝した。しかし西引佐と間一髪だった。本当のところは何方だか分らない。西引佐から抗議の申込があったが、審判係神聖で押し切った。東引佐のものが優勝旗を持って西引佐へ差しかゝると、西引佐の小若い衆が待っていて、
「今日のは審判係に東のものがいたから不正だ。その優勝旗、此方へ渡せ」
と言って、掠奪にかゝった。旗手は高等生だ。忽ち乱闘が始まって、引率の先生達は手がつけられない。西引佐の生徒は一足先に帰って、小若い衆と諜し合せていたのだった。両方の高等生から負傷者が十数名出た。優勝旗はズタ/\に裂かれてしまった。教育界の不祥事として新聞が書き立てた。東引佐も西引佐も校長が引責辞職ということになった。早川君と僕はこの時手を取り合って泣いた。
「おれ達の村の奴等は何という馬鹿ものだろう!」
と。何方も大切の校長先生だ。僕は審判係の一人だったから殊更に責任を感じた。間一髪だったから、西引佐が口惜しがったのも無理はない。あの折、西引佐の勝ちにしたら何うだったろう? 矢っ張り駄目だ。