후리가나로 읽는 일본 고전
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あるおんせんのゆらい
ある温泉の由来
佐々木 邦
佐々木 邦의 ある温泉の由来(あるおんせんのゆらい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,655자 · 30화면
自分としてはこの上そういう傾向を助長させたくないから、金次第で他へ権利を売ること苦しからず、云々」
何うも覚えがあるように思ったら、自分がそれに近い感想を洩らしたのだった。小池氏は僕だ。自分の名前を忘れるものもないが、新聞に出るのは初めてだった。個人消息欄にも、
「小池保氏中島清三郎氏は○○町花の家に滞在、荒神温泉経営の事務に当る」
と紹介してあった。滞在ではない。そこへ皆につれて行かれて、帰して貰えないのだった。
町長を初めとして○○町の有志が僕達を花の家へ訪ねて来た。県の為めに、温泉の権利を決して他へ渡さないようにという忠告だった。頭の白いのや禿げた連中が羽織袴で平伏するのには恐縮した。それから東西引佐の有志十数名がつれ立ってやって来た。見知り越しのお歴々ばかりだった。
「今までは喧嘩ばかりして済みませんが、今度温泉の涌いたのを切り換えに仲よくしますから、これ丈けのものを温泉組合へ加入させて下さい。お願い申上げます」
僕達は何うして宜いか分らない。殊に困るのは芸者のようなものが始終ついていることだった。便所へ立っても追って来て、手洗いの水をかけてくれる。