후리가나로 읽는 일본 고전
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おちょうふじん
お蝶夫人
三浦 環
三浦 環의 お蝶夫人(おちょうふじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 123,730자 · 242화면
そのうちに藤井が仙台へ転任することになったので、藤井は当然私が一緒に仙台へ行くことと思ったのでした。けれど私は音楽を捨てることが出来ない。昭憲皇太后さまの御前演奏の時、音楽に一生を捧げようと心に誓ったし、それがなくても、そもそも私が音楽学校に入ったのは、音楽家になって、お父さんと離縁して一人淋しく暮らしているお母さんを幸福にしてあげたい、と思ったからです。幸にも私は今音楽家として、音楽会のあるたんびに引張りだこの人気者になっている。ここで藤井にくっついて仙台に引込んでしまったら、私の音楽家としての生涯は滅茶滅茶になってしまう。私は夫につくべきか、音楽についてそしてお母さんを幸福にすべきか、思い悩みました。そして幾晩も幾晩も、夜もおちおち眠れないほど思案に暮れました。
考えに考え抜いた挙句、夫にかしずくということは、結局一人の男を幸福にすることだ、これは女として当然のことだが、女なら誰にも出来ることだ、音楽家として歌をうたうことは社会を幸福にすることだし、日本の文化を高めることである。日本は日露戦争に勝って一等国の仲間入りをして、国をあげて有頂天になっているが、ただ大陸軍国として有名なロシアを戦争で負かしただけのことだ、それも戦争につかうお金をイギリスとアメリカから借りて、やっと勝ったのである。