후리가나로 읽는 일본 고전
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おちょうふじん
お蝶夫人
三浦 環
三浦 環의 お蝶夫人(おちょうふじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 123,730자 · 242화면
もっとも三浦はあたしの遠縁にあたり、ちいさい時から時々逢っていて両方ともよく知りあっていたのでした。私はちっとも知りませんでしたが、一高に通学している頃から私が好きだったのだそうです。けれど三浦は非常に内気な性質でどっちかというと陰気な方で、おまけに無口なのです。それで私が藤井と結婚したのを知って、とても悲観しちまったんだそうで、ますます陰気になる。一時は悲観の末、自殺を決心したそうですが、家の者は、私に失恋したなんてことは知らないから、青年にあり勝ちなメランコリーだと思っていたそうです。なにしろ当時の青年は、殊に一高の生徒には厭世思想が流行で、藤村操という青年は、華厳の滝に、厳頭の辞という書置きを残して滝に飛び込んで死んでしまった。その書置きが絵端書になって飛ぶように売れる。果は「悠々たる哉天壌、寥々たる哉古今、五尺の小躯を以てこの大をはからんとす、ホレーショの哲学そもなにするものぞ」なんて、その書置きを暗記して、朗読して喜ぶ。それだけではない、ホレーショの哲学とは聞いたことがないが、なんだろうと真面目になって詮穿して、あれはシェークスピアの中からとったものだ、と鬼の首でもとったように有頂天になる、といった世の中だったのです。