후리가나로 읽는 일본 고전
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おちょうふじん
お蝶夫人
三浦 環
三浦 環의 お蝶夫人(おちょうふじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 123,730자 · 242화면
そして靖国神社で逢うなんて、どう考えてもおかしいので、余程行くのをやめようかと思ったのですが、もともと飽きも飽かれもせず別れたので、私にも未練はあったのです。とうとう指定の時間に靖国神社に行きますと、藤井が来ていて、立話も出来ない、久しぶりに晩飯でもたべよう、と小粋な構えのお茶屋へ参りました。
御飯を食べながら、別れてからの話、仙台のこと、東京の音楽会の話などをいたしましたが、藤井は近く奥様を貰うことになったと申します。私は、藤井が結婚するというので藤井のためにお祝いを申しました。これで私の心の重荷がおりた気がいたしました。そして新婚当時の、天津や小倉のおままごとのような生活の思い出話なぞをして、名残りつきぬ一夕を送りました。それからかけちがって藤井とは逢う機会がありませんでした。今度の戦争になってから、昭和十五年、私が、揚子江の沿岸地方に兵隊さんの慰問演奏をしに行った帰り、門司でひょっくり藤井に逢いました。とてもお爺ちゃんになったのでびっくりしました。そうでしょう、七十歳を越していたのですもの。
それはずっと後年の話ですが、私が藤井と富士見町のお茶屋で逢った翌日、報知新聞千葉秀甫という名刺を出して、私に逢いに来た人がいます。