일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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かんかんむしはうたう

かんかん虫は唄う

吉川 英治

吉川 英治의 かんかん虫は唄う(かんかんむしはうたう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 91,006자 · 182화면

아오조라 문고

――それは競馬界で島崎とよばれている売出しの騎手だった。

内外人の女たちにもてて、体がいくつあっても足りないほど騒がれているというこの根岸の花形騎手も、つい数年前まではメリケン波止場で砂糖馬車組合の幌荷馬車に鞭を打っていた労働者だったのである。――しかし島崎は自己の才分を生かしていつか悧巧に波止場ゴロなどとの縁を切って、今では山の手に庭園付きの宏壮な邸宅や厩舎をもって、取り澄ましている。しかし、なかなか昔のゴロ仲間の方からは縁を切らさないので、人気商売として、かなりその操縦には腐心が要った。また、トムは彼をそうまでよく知らなかったが、彼の方ではトムをよく知っている様子だった。

「トム、おまえ逃げて来たな」

トムは笑って答えなかった。

「探していたぞ、お光さんが」

「お光さんはどこにいるでしょうか」

「ゆうべ僕の厩舎へちょっと見えたが、さあ、きょうは競馬にいるかどうだか。何しろ、おまえのことで狂奔していたからな」

「何しに行ったんだろう? お宅へ」

「それは話せない」

と島崎は意味ありげに笑った。

回転盤

「おまえもお光さんを探しているんだろう」

「お光さんに会わなければ、困ることがあるんだもの」