일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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かんかんむしはうたう

かんかん虫は唄う

吉川 英治

吉川 英治의 かんかん虫は唄う(かんかんむしはうたう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 91,006자 · 182화면

아오조라 문고

回転盤

「競馬場へ行って見るさ」

「だけど、入場券がないもの」

「厩舎へ行って貰って来い。……あ、だが、おまえは未丁年者だからだめだ」

「馬券を買わなければいいでしょう」

「駄目駄目、観客としてもはいる資格がない。馬丁に連れて行ってもらえよ。厩舎の通用門からはいるんだ」

「名刺をください」

「辰公に言えばわかる」

トムは駈け出して島崎の家へ行った。馬丁の辰公と彼とはなお懇意だった。辰公の好意で彼はズボンと上衣と、そしてやや大きすぎるけれど赤革の編上靴まで借りることができた。

根岸の場内へ行ってみると、きょうの最興味である特別のハンデキャップ競走が内外人の人気を煽って、一等観覧席からひろい柵のまわりに至るまで人間をもって埋まっていた。午前に居留地のある外人の持ち馬であるアメリカン・トロッターが大穴を出したというので、ファンの眼は血走っていた。

ここの競馬場の歴史は古い。まだ大小の刀をさした丁髷日本人たちが、維新の革命に血みどろになって騒いでいた慶応年間に幕府から敷地を請求して、そのころからもうぼつぼつ外人間だけでやっていた最古の競馬場であるのだ。それだけに、ここの競馬倶楽部は国際的なスポーツ熱と上海式な賭博本能をあおる組織にできていた。