일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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かんかんむしはうたう

かんかん虫は唄う

吉川 英治

吉川 英治의 かんかん虫は唄う(かんかんむしはうたう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 91,006자 · 182화면

아오조라 문고

靄の疲れ

女将も、彼の鼻すじのとおった顔だちに、自分の直覚をまちがいのないものと信じた。

「署長様。おそれいりますが、ちょっと、お顔を拝借させてくださいませんか」

千歳の女将と、署長の保科とは、そこを少し離れて、闇の中へ顔を突っこむように屈み合った。

トム公――千坂富麿が大隈伯のたずねている千坂男爵のむすめの子にちがいないと囁かれて、保科署長はびっくりしてしまった。

それを、背なかあわせに、耳をすまして聞いていた高瀬理平が、度を失うほど驚いたのは、なおのこと当然であった。

靄の疲れ

伝統の濃いこの国の女、彼らの故国の酒――

悪い雰囲気であるはずがない。

風車の別荘に罐詰とされた商策の捕虜たちは、理平のたくみな歓待に日を忘れて、出帆の朝の間際まで、完全に、二日二晩を、そこで沈酔していた。

その間に、桟橋にある彼等の本船は、すべての積荷を終ってしまう。一万トンもある船腹は、不良品に充満する。石炭は、看貫をごまかし放題ごまかして、どしどしと、その期間に積みこまれた。

貿易華やかなりしころ、巨富をつかんだ横浜成功者の多くは、そうした智謀に富んだ器であった。――いよいよ悪辣な輸出戦の火ぶたが切られる日の前に、やかましい本船の頭株の異人達は、遠くは箱根、大森のあけぼの、新橋の花月と拉して行かれる。