후리가나로 읽는 일본 고전
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かんかんむしはうたう
かんかん虫は唄う
吉川 英治
吉川 英治의 かんかん虫は唄う(かんかんむしはうたう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 91,006자 · 182화면
「あ。見ていよう」
トム公は、二つの椅子を並べてその上に足を投げ出しながら、ハーモニカを弄んでいた。
「――が、ご主人、つまみ出されるといけないから、その前に、かんたんに私の訪問した好意だけを分ってください」
お光さんはポケットを探って、まだ感光液のねばりそうな生々しい一葉の写真を出して、理平のまえに突き出した。理平は、手もふれようとはしなかったが、ちらと見ると、顔いろをうごかして、思わず眼を奪られてしまった。
「どうですか、この写真は。……夫人、あなたもここへ来て見ないこと。大へんよく撮れましたよ」
お槙は青白い戦慄を奥歯にかんでいた。写真の画面には、大きな自分の顔と、騎手の島崎の顔が、唇を寄せ合って、見るからに淫らな陶酔を語っていた。彼女は、この間の晩、その秘密な場面を盗まれたせつなに浴びたマグネシュウムの閃光を、今また、驚愕の後頭部によみがえらせて、眼がぐらぐらとして来た。
「ご主人、君は、買いますか、買いませんか、この写真を」
お光さんの笑靨は、だんだん冷たく誇らしくなった。
まるで、滅心したかのように、どすぐろい憤怒と、苦悶に、ぶるぶるとそれを睨んでいた理平は、いきなり彼女の手の物を引ッ奪くッて、