후리가나로 읽는 일본 고전
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かんかんむしはうたう
かんかん虫は唄う
吉川 英治
吉川 英治의 かんかん虫は唄う(かんかんむしはうたう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 91,006자 · 182화면
ただ、トム公と背なかをくッつけて、お光が、絹糸の束のように、からだを縒捻ッたまま、ふかい寝息をかいて寝ていた。
トム公は、眼がさめると共に、今、殻から生れた小鳥のように、からだも気もちも爽快だった。この倶楽部で、面白はんぶんに教えられた阿片のこころよさを幾日ぶりかで満喫したあとの利き目が、てきめんに分ったように――
「おはよう。李鴻章」
歩廊へとび出すと、彼はすぐに、隣室のカーテンを刎ねた。
「おはよう」
返辞はしたけれど、それは、張という手下だった。
トム公は、すっかりゲッソリしている張の顔を、どうして人間がそんなに気懶くなれるかというように、きょろっと、見つめて、
「大将は、どうしたい?」
「谷戸橋」
「谷戸橋へ行ったのか」
「ウン」
「何しに?」
この清国人は、広東語のベランメーのほかには、日本語はからだめだった。トム公は、あきらめた。
「谷戸橋へ、何しに行ったんだろう?」
歩廊から地上の昼の光を見あげていると、お光が、眼をさまして来て、
「お腹が減ったよ」
と、うしろから欠伸笑いを浴びせた。
トム公は、音の物にひびくように、
「まったくだ」
「万珍へ行こう」
「アメリカ屋がいいぜ。