후리가나로 읽는 일본 고전
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
佐々木 邦의 ぐうたら道中記(ぐうたらどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 164,113자 · 332화면
一面池になっている庭の景色丈けは閣の二階からゆっくりと見晴らした。雨上りの若葉がキラ/\と光っていて眩しいほどだった。
「好いところね。あら、大きな鯉がいるわ」
と田鶴子さんが言った時には三輪さんは最早麩を買って投げていた。緋鯉や真鯉が押し合ってパク/\食べる。
「もっと大けなのがいたんどすが、四五年前に鯉取りが入って皆持って参じました」
と番人も僕達の仲間入りをして欄干に凭れた。いくら金閣でも朝から此処に坐り続けていたら退屈するのだろう。
「鯉取りって泥棒かね?」
とお父さんが訊いた。物取りは泥棒、月給取りは無産階級、塵取りは勝手道具と心得ているが、何の取りに属するのか僕も多少疑問があった。
「他人のものを取って行くさかい盗人や」
「矢っ張り鯉泥棒だね。此奴は面白い」
「一寸も面白いことあらしまへんで」
「それにしても池の中の生物を悉皆取られるとは油断だったね」
「油断って、あんた、鯉を盗むもんがあろた思いまへんわ。それに家の中の品物と違ごて、野放しどすさかいに、取ろと思うたら困難あらしまへん。この向う側は直きに往来どっせ。夜分あの辺から入って来て何か毒を撒いたんどす。