후리가나로 읽는 일본 고전
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
佐々木 邦의 ぐうたら道中記(ぐうたらどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 164,113자 · 332화면
と団さんが口を出して、
「しかし秦という字だね。秦という男が自分の苗字は支那から来たと言っていたぜ。矢っ張り工学士だから、彼奴はその支那の職人の子孫か知ら?」
「然うかも知れないよ。しかし其支那人の中にイスラエル人が交っていたと聞いたら驚くだろう?」
「驚いてやろう。それから何うしたい?」
「何うもしないが、此処に其イスラエル人の掘った井戸が残っているんだよ。序だから見て行こう」
と星野さんは僕達を附近の百姓家へ案内して、大きな井戸を紹介した。好い水が湧いている。
「成程、来歴のありそうな井戸だね」
とお父さんが言った。四角な石の井戸側に『井浚い井』と深く彫ってある。
「井浚い井では名前として何うも意味を為さない。昔の人はイスラエルなんて固有名詞を知らなかったから、苦し紛れにこんな宛字を使ったんだね」
と星野さんはイスラエル人の輸入に努めた。
「面白いね。一発見だよ」
と三輪さんは共鳴したが、団さんは、
「井浚いがイスラエルか? 東京には伊皿子というところがあるぜ。始終説教をやっている丈けあって、こじつけの巧いこと驚いてしまう」
と約束通り驚いた。
太秦から嵐山までは間もなかった。