후리가나로 읽는 일본 고전
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
佐々木 邦의 ぐうたら道中記(ぐうたらどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 164,113자 · 332화면
仙夢さんが手筈を極めて置いて呉れたと見えて、すぐにお膳が並んだ。僕は同じ一日も暮しようによっては随分長いものだと思った。今朝東京駅で家の人に別れたのが余程以前のことの様に考えられる。あれから汽車で三十里も走り、千本浜から伊豆の三島を見物し、又引返して来て今漸く晩御飯か? 家にいれば学校でボールをして帰って来る刻限だ。圭二は何をしているだろう? まだ寝はしまい。一寸顔を見たいなあ。妹達も兄貴がいなくて淋しがっているだろう――なぞと思いながら、僕は田鶴子さんと並んでお箸を手にした。
「子供衆は草臥ているでしょうね? 何なら御飯が済み次第荷物と一緒に三島館へ廻しましょうか?」
と皆に酒を薦めていた仙夢さんが少時してから言った。荷物と同日に論じられるようでは田鶴子さんと僕は或は邪魔なのかも知れない。しかしお父さんに縋みついているようにお母さんから内命を受けて来た以上は中座をして宿へ引取ると親不孝になるし、かつ又三輪夫人再三再四の委嘱にも副わないことになる。
「大人衆も可なり疲れていますよ」
と神経衰弱の三輪さんは休息を急いだ。
「未だ日が暮たばかりだよ。今から宿屋へ行って寝るのも芸のない話だ。