후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 161,356자 · 323화면
「曹操自身、大軍を指揮して、麓から総がかりに襲せてきます」
物見はしきりと、ここへ急を告げた。――玄徳は、怖れふるえた。夫人や老幼の一族を、如何にせん? ――と憂い悩んだ。
「孫乾を、夫人や老少の守護にのこし、その余の者は、のこらず出て、決戦しよう」
これが大部分の意見だった。
玄徳も決心した。関羽、張飛、趙子龍など、挙げて、麓の大軍へ逆落しに、突撃して行った。
半日の余にわたる死闘、また死闘の物凄じい血戦の後、月は山の肩に、白く冴えた。
その夜、曹操は、
「もはや、これ以上、痛めつける必要もあるまい」
と、敗将玄徳の無力化したのを見とどけて、大風の去るごとく、許都へ凱旋してしまった。
わずかな残軍を、さらに散々に討ちのめされた玄徳、わずかな将士をひきつれて、ここかしこ流亡の日をつづけた。
ひとつの大江に行きあたった。
渡船をさがして対岸へ着き、ここは何処かと土地の名を漁夫に訊くと、
「漢江(湖北省)でございます」と、いう。
その漁夫が知らせたのであろう、江岸の小さい町や田の家から、
「劉皇叔様へ――」と、羊の肉や酒や野菜などをたくさん持ってきて献じた。