후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 161,356자 · 323화면
「人の一生からいえば、二十年の乱は長しと思えましょうが、悠久なる歴史の上からみれば、実はほんの一瞬です。大颱風を知らせる冷風が、そよめきだしてきた程度にすぎますまい」
「ゆえに、真の賢人を求め、万民の災害を、未然に防ぐこと、或いは、最小最短になすべく努めることを以て、劉備は自分の使命なりと信じているわけですが」
「善い哉、理想は。――けれど、天生天殺いつの日か終らんです。ごらんなさい、黄土の人族起って以来の流れを。また秦漢の政体や国々の制が立って以来の転変を。――歴史は窮まりなくくり返してゆくらしい。――万生万殺――一殺多生――いずれも天理の常でしょう。自然の天心からこれを観れば、青々と生じ、翻々と落葉する――それを見るのとなんの変りもない平凡事にすぎますまい」
「われわれは凡俗です。高士のごとく、冷観はできません。ひとしく生き、ひとしく人たる万民が、塗炭の苦しみにあえぐを見ては。また、果てなき流血の宿命をよそには」
「英雄の悩みはそこにありましょう。――けれど、あなたが孔明を尋ねて、いかに孔明をお用いあろうと、宇宙の天理を如何になし得ましょうか。たとい孔明に、天地を廻旋するの才ありとも、乾坤を捏造するほど力があろうとも、到底、その道理を変じて、この世から戦をなくすることはできないにきまっている。