후리가나로 읽는 일본 고전
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さんあくにんものがたり
三悪人物語
山本 周五郎
山本 周五郎의 三悪人物語(さんあくにんものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,990자 · 58화면
しかもそれは男にとって最も強敵たる女性であり女性の中でも最も奸譎なる妖婦であった。……もはや手はござらぬ、出平が十言と口をきかぬうちに妖婦は叫びだしわめきたてた。
「文句はいらないんだ文句は」姐さんは目じりをつり上げてどなる、「持木屋の手形と船荷証券この二つをもらえばそれでいいんだ、へん、誰だと思う誰が袖のお杉姐さんだよ」
そして店先でくるりと裾をまくり、あられもない弁天小僧を極めこんだ。――なにもいちどきに崩れだしてござる、こう急がしくなっては筆が折れ申す、ひと休みして明日のことにいたそう。
早朝まだほの暗い時刻に、「監察使到着」の報が佐貝全市に伝わった。いつ誰がしたものか、辻々に高札が立って、「政治向きに不正不義あれば訴訟せよ、監察使みずから奉行所においてきくべし」という触書がはられた。――日の出から半刻、監察使は馬に乗り、三名の従者をつれて乗り込んで来た。しかしよく見られよ、監察使はわれらの八百助にそっくりだし、従者の三人も身装こそ違うが、権頭と中将と杢に瓜二つでござる、一行は威容堂々と南広小路を進み、大通りを埋める群衆の歓呼にこたえつつ、ゆっくりとうたせて奉行役所へ着いた。