일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あかくら

中谷宇吉郎集 第一巻

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第一巻(あかくら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,056자 · 223화면

아오조라 문고

七 初めて伺った時

いつか豊隆か誰かの随筆を読んでいたら、「僕の知ってる人の中でカントの哲学序説を電車の中で読み上げてしまった人もある。勿論之は異例に属するものだが……」と書いてあって、あんまり近い所の話だったんで驚いたよ。今でも電車に乗る時は少し遠廻りしても腰掛けられる車に乗ることにしているが、結局その方が良さそうだ。僕なんか五分や十分早く行かなきゃならぬというような用事なんて滅多にないんだからね。

この話があってから数年後、いつか先生と一緒に電車に乗ったら、いつもの風呂敷包みの中からサンスクリットの本を取り出して、ちょっと私にその表紙を見せながらニヤリと笑ってまた急いで包みの中へ蔵われたことがあった。

七 初めて伺った時

初めて先生の所へ伺ったのは、ニウトン祭の会計報告の時であった。ニウトン祭というのは東京の大学の物理教室で、毎年十二月二十五日のクリスマスの夜、先生方先輩学生が集って、漫画の幻灯や御寿司の立喰いなどで一夕打ちとけた懇親の会をするのである。その頃先生はニウトン祭の会計を受持っておられて、毎年余った金は先生の名で貯金しておいて戴くことになっていた。実際の会計事務は学生がやるので、先生は先生達方面の寄附金を集めて下さることになっていた。