일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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けんなんじょなん

剣難女難

吉川 英治

吉川 英治의 剣難女難(けんなんじょなん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 243,807자 · 482화면

아오조라 문고

各地に潜伏している者達は、後にこのことを知って歯ぎしりを噛んだが、一足江戸の土を踏めば御用と声がかかるばかりでなく、幡随院の境内で、尼に等しい暮らしをしている、長兵衛の後家お金に累を及ぼすので、遥かに怨みをのんでいるという有様である。

ただ、ここに一人生不動だけは、長兵衛と交際こそあったが、親分乾分の縁はなかったので、この災禍から免がれていた。そして、密かに後家のお金へ月々の扶養を送り、遠地に隠れている乾分の便りを仲継ぎして、時節到来を待たしてある。そのために、手広い長兵衛の稼業縄張へ十左と久八が蝕い込んで行くことができない。是が非でも、生不動一まきをぶっ潰そうと、彼等が絶えず隙を狙っている目的はここにあった。

ところが、生不動一人さえ容易ならぬ大敵だのに、彼の両側には、こんがら重兵衛、せいたか藤兵衛という、膂力のすぐれた二人の乾分がいて、事ごとに手をやくばかりだった。

そこで、苦肉の一策を浪人金井一角に授けて、半年も前から薬研堀の用心棒に住み込ませておいたところへ、今夜、ちょうどこんがらもせいたかも連れずに生不動が綾瀬へ涼みに溯るという報らせを受けた笊組は、手ぐすね引いて山一丸を取巻いたのだった。