후리가나로 읽는 일본 고전
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けんなんじょなん
剣難女難
吉川 英治
吉川 英治의 剣難女難(けんなんじょなん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 243,807자 · 482화면
それまで、自暴酒に酔って、楽屋の蓙に正体なく寝くたれていたお延は、ミリミリッ、グワラグワラという凄まじい物音と共に囲いを剥がれたので、
「あッ」
と魂を消して刎ね起きたが、その眼の前を裏口から脱兎の如く逃げ出して行った小六と一角の姿を認め、狂女のように髪振り乱して後ろから走った。
騒然たる物音と叫喚の後は、一陣の黄塵がもうもうと巻きあがって、西へ東へと散って行く群集と共に消え去ったが、更に再び、ここを目がけて鬨の声を作って押し返して来た一団の人影があった。
陽は既に暮れかけている。あたりは旋風の跡の如き狼藉をきわめ、浅草寺の屋根越しから黄色い夕月がぬッとのぞいていた。
「こんがらの兄い!」
「せいたかの兄弟」
嵐のように殺到した一団の人影は、各※(二の字点、1-2-22)大刀を引ッさげて滅茶滅茶に踏みこわされた小屋の跡を右往左往しながら二人の者の名を呼んだ。
察するにここに駈けつけてきた抜刀組は、見物の中の何者かの報らせに依って、こんがら、せいたかの危急を救いに来た生不動一まきの町奴に相違ない。
案の定彼等は、荒縄に縛られたまま苦悶していた二人の兄弟分を見つけ出して、すぐ連れてきた駕に乗せた。