후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
けんなんじょなん
剣難女難
吉川 英治
吉川 英治의 剣難女難(けんなんじょなん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 243,807자 · 482화면
太守京極丹後守の座所には、錦繍の帳を垂れ、近侍小姓は綺羅星と居並び、紅白のだんだら幕をめぐらしたお末には、白襟桃色の衣裳を重ねた女中や局たちが歌舞伎でも見るような華やかさを浮き立たせて時刻を待っていたのであった。
「松平方では早や一同も揃って見ゆるのに、玄蕃やその他の者は如何したのじゃ」
と京極丹後守は最前から侍臣を顧みて気を揉むことしきりであった。その時目付役の者から、
「早や見えましてござります」
と返事があった。
女中達は姦しく桟敷の幕を絞って彼方を見渡していた。成程、川に添って一散に、此処へ来る一隊の先頭には、大月玄蕃の馬上姿が小さく見えて来たのであった。
大月玄蕃は、途中で思わぬ不快を求めたばかりか多くの負傷さえ出してしまったので、曠の場所に臨む前から、一同の気勢を殺いではと、無理に元気づけて、時遅れじと急いで来たのだ。そして、四つ目結いの定紋打った幕の中に入ってしばらく休息していると、
「大月殿、お召なされます」
と近侍の取次が来たので、おそるおそる丹後守の前に出た。
「おお玄蕃か、また生田の馬場の敗北を繰り返しては一大事、当家の名折れも取返しがつかぬこととなるが、今日の試合は大丈夫であろうの」