일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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けんなんじょなん

剣難女難

吉川 英治

吉川 英治의 剣難女難(けんなんじょなん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 243,807자 · 482화면

아오조라 문고

必然、そこに血煙りが上がったかと思ったが、咄嗟に彼女がよろめいたため、玄蕃の切ッ先はその紐根を切り払ったのみで、二つに裂かれた天蓋は千浪の面を現してクルクルと川の中へ舞い落ちて行った。

「おのれ!」

跳びかかった重蔵は、千浪と切ッ尖を揃えて左右から激しく斬り込んだ。こうなると作法通り仇討名乗りをする間もないので、往来の者はただ一途に、ソレ喧嘩だ喧嘩だ――と騒ぎ始めた。

玄蕃は心の裡で、碓氷峠で手心の知れたこの二人、返り討ちにして出来ないことはあるまいと思ったが、帰参の福運を目の前にして下手な蹴つまずきをやっては詰らないし、また白昼往来の多い場所がらなので、ふいと太刀を退いて飛びしさったと思うと、隙を狙ってまたばらばらと逃げだした。

すると、その時ちょうど、大手前の方から真っ直ぐにお練りで来た大名の一列がある――先払いの徒士侍、二本萌黄羅紗の道具金紋先筥、蜒として半町にわたる行列、今しも外濠の橋を渡りかけて半ばは町へ入っていた。

とも気づかず、抜刀を鞘に入れる間もなく駈けてきた大月玄蕃が、思わず、駕わきの侍にドンとぶつかった。ふと見ると、引ッ提刀の浪人が、血相変えて行列を摺り抜けようとしたので、