일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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だらくろん(ぞくだらくろん)

堕落論・日本文化私観 他二十二篇

坂口 安吾

坂口 安吾의 堕落論・日本文化私観 他二十二篇(だらくろん(ぞくだらくろん))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 84,198자 · 171화면

아오조라 문고

常にホンモノよりも深刻でマジメな顔をしているものなのである。いつか銀座裏の酒場に坂口安吾のニセモノが女を口説いて成功して、他日無能なるホンモノが現れたところ、女共は疑わしげに私を眺めて、あなたがホンモノなのかしら。ニセモノはもっとマジメな深刻な人だったわよ、と言った。

★

私は世のいわゆる健全なる美徳、清貧だの倹約の精神だの、困苦欠乏に耐える美徳だの、謙譲の美徳などというものはみんな嫌いで、美徳ではなく、悪徳だと思っている。

困苦欠乏に耐える日本の兵隊が困苦欠乏に耐え得ぬアメリカの兵隊に負けたのは当然で、耐乏の美徳という日本精神自体が敗北したのである。人間は足があるからエレベーターでたった五階六階まで登るなどとは不健全であり堕落だという。機械にたよって肉体労働の美徳を忘れるのは堕落だという。こういうフザけた退化精神が日本の今日の見事な敗北をまねいたのである。こういう馬鹿げた精神が美徳だなどと疑られもしなかった日本は、どうしても敗け破れ破滅する必要があったのである。

然り、働くことは常に美徳だ。できるだけ楽に便利に能率的に働くことが必要なだけだ。