후리가나로 읽는 일본 고전
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だらくろん(ぞくだらくろん)
堕落論・日本文化私観 他二十二篇
坂口 安吾의 堕落論・日本文化私観 他二十二篇(だらくろん(ぞくだらくろん))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 84,198자 · 171화면
七月十一日
駅の方に火事があって威勢よく燃えているので見物に行った。火事の見物も退屈であった。火事の隣にアメリカの兵隊がローラーで地ならししている。隣の火事に目もくれず、進んだり戻ったり、地ならししている。二、三十分眺めていたが、火事の方をふりむきもしないのである。この方が珍しかった。アメリカだって弥次馬のいない筈はないだろう。尤も日本人でも、火事などちょっと振り向くだけで、電車に乗りこみ帰宅を急ぐ人も多い。私が性来の弥次馬なのである。歴史の本読む。
七月十一日(晴)
猛暑。うちの寒暖計は三十四度。湿気が多くて、たえがたい。
四枚書いて、又、やめる。午後、又、始めから、やり直し。六枚、書いたが、又、やめる。又、やり直しだ。谷村と、素子が、いくらか、ハッキリしてきた。始め、私は谷村をあたりまえの精神肉体ともに平々凡々たる人物にするつもりだったのに、どうもだめだ。今日は、すこし、病身の男になった。そして私は伊沢君と葛巻君のアイノコみたいな一人の男を考えてしまっているのだ。素子の方は始めからハッキリしている。岡本も、ハッキリしている。
若園清太郎君、夕方、内山書店N君を伴い来る。