후리가나로 읽는 일본 고전
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やまとこじふうぶつし
大和古寺風物誌
亀井 勝一郎
亀井 勝一郎의 大和古寺風物誌(やまとこじふうぶつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,647자 · 215화면
いかなる心境ゆえにかかる不幸を招かれたのか。ここにも群臣の様々な謀略があったと思われる。天武天皇の深き念願にも拘らず、天皇の御一代は壬申の乱に始まって大津皇子の最期に終らねばならなかった。
蘇我馬子以来、勢力ある氏族の野心は、屡々宮廷を悩ましたのであるが、壬申の乱及び大津皇子の悲劇は、そのあらわれは激しかったが比較的短日月にて収攬された。しかしこれに代って、持統天皇の御代より、藤原鎌足の子不比等の一族、或は橘三千代、橘諸兄等の諸勢力が、徐々に宮廷のうちにのびて行った。彼らの擅権が漸くあらわになったのは天平に入ってからであるが、その種子は既に根づよくこの時代に胚胎していたのであった。またこの頃のわが国内は、書紀から続紀へうつるところによってみるに、氏族諸民の膨脹甚しく、他方では下層の民の生活苦よりくる種々の犯罪増加を伴い、これを取締ることは為政の苦衷であったらしい。
しかもこのような激しい世に、聖観音や薬師三尊のごとき、或は橘夫人念持仏や香薬師のごとき稀有のみ仏が次々と現出して行ったのである。唐文化の流入はすさまじいものがあったし、来朝する僧学者諸々の技術家乃至は留学生もおびただしい数にのぼっていたのであるから、この間において造仏の工が一段の進展をみたことは否定出来ない。