후리가나로 읽는 일본 고전
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おおおかえちぜん
大岡越前
吉川 英治
吉川 英治의 大岡越前(おおおかえちぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 218,436자 · 437화면
「時世風土記」の記事など見ると、
――犬、病ムアレバ、冬ナレバ、夜着蒲団ヲ厚ウシ、犬医者ヲ呼ブ也。犬医者ト申スハ、御用医者ニテ、典薬ノゴトク、六人肩ニシテ、若党、草履取、薬箱持チ、召シツレテ来ル。脈ヲ見、薬ヲ処方シテ帰ル。マタ御徒士目付、御小人目付、二日オキニ御検分ナリ。カヤウノ事故、町方モ、ソレニ準ジ、物入リオビタダシケレド、モシ犬ヲ痛メバ、牢ヘマヰル者、縁類ニモ一町内ニモ及ビ、何百人トイフコトヲ知ラズ。通リスガリニモ、ワント云ヘバ、身ノ毛モヨダチ、食ヒ付カレテモ、叱ルコトナラズ、逃グルホカハナカリケリ。科人、毎日五十人、三十人ヅツアリ、打首ニナルモアリ、血マブレナル首ヲ俵ヘ入レ、三十荷モ持チ出シテ、大坑ヘ打捨テタリトモ聞エタリ。
悪政にたいする世間沙汰をあげたら限りがない。――とまれこれは、人間が人間を苦しめていることだったが、一介の浮浪人、大岡亀次郎にも、阿能十蔵にも、その人間に抗議する力はない。意気もない。
(ひとつ、お犬小屋を、ひッくり返すような目にあわせて、犬公方や犬役人どもに、泡をふかせてやろうじゃねえか)
と、いうのが、今夜の目的であり、そこらが精いッぱいの義憤だった。