일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おおおかえちぜん

大岡越前

吉川 英治

吉川 英治의 大岡越前(おおおかえちぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 218,436자 · 437화면

아오조라 문고

……もし、あくまで渡さぬときは、必然、かれは当奉行所で詮議中の犯人を、承知のうえで、匿っておる者と見て、召捕らねばならぬ」

「あっ。……では」

「渡さぬ時はだ。……義平太、そちの手では、心もとなく思われるなら、左右太か、勘蔵の手をかりるがよい」

「な、なんの……。てまえの腰にも、十手は帯びておりまする。御免っ」

と、市川義平太は、役宅の裏玄関まで――長い暗い大廊下を幾曲りもする間――唇に浸みる辛い涙に顔をしかめながら夢中で駈けて来た。

夜なので、同心部屋にも、そこらの小者部屋にも、たれも見えない。かれは、誰のとも知れない草履へ足をのせた。――と、すぐ後から駈け続いて来た同僚の小林勘蔵と、山本左右太とが、

「おっ、おいっ、待て」

と、抱き止め――

「貴様が、行くことはない。――肉親の父親を、子の貴様が、召捕りに立ちむかうなんて」

「いや、離せっ。離してくれ」

「こらっ、義平太。貴様まで、お奉行と同じように、そう頑固を申して、どうするんだ。おれ達に、まかせろ。……な、な、義平太。おれたちで、何とか、扱ってくる」

「よけいな真似をしてくれるな。お奉行から拙者へ申しつかった役目を」