후리가나로 읽는 일본 고전
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おおおかえちぜん
大岡越前
吉川 英治
吉川 英治의 大岡越前(おおおかえちぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 218,436자 · 437화면
引ッ立てよう」
「では、貴公、ひと足さきに、奉行所へ駈けて、お奉行と、勘蔵どのに、報らせてくれい」
「心得た。……だが、一人でよいか」
「案じるな、早く行け。――こうなれば、寸時も早く、お奉行のお耳へ入れたがいい」
「じゃあ、先に」
と市川義平太は、深夜の底を、走りに走った。
数寄屋橋御門をはいる。また、奉行所の西門の潜りを通る。幾棟もの暗がりを、うねり曲がると、一つの窓に、うす明りがさしていた。
脇玄関をあがり、そこの役部屋を、そっと覗くと、まだ起きて、何かの吟味書を調べていた小林勘蔵がふり顧った。
「おう、義平太。どうした」
「……め、めし捕った。お奉行は、こん夜も、役宅にお泊りだろうか」
「宵に、一睡なされたようだが、また起き出られて御書見の後、お客と、お話しになっておられる」
「こんな深夜にお客とはいぶかしい。たれだ、それは?」
「いやいや、お客の見えたのは黄昏だが、妙な客で、夜半に起き出し、それからお話がはずんでいるのだ。……見たこともない、旅の老僧だ」
「ともあれ、お袖を召捕ったむねを、すぐお耳に達したいが」
「義平太。……やったか」
「うム。おたがいに、覚悟のときだぞ」