후리가나로 읽는 일본 고전
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おおおかえちぜん
大岡越前
吉川 英治
吉川 英治의 大岡越前(おおおかえちぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 218,436자 · 437화면
「滅相もございませぬ。……では、せめて、今日のお行先なと、お聞かせ下されませ。一同に申し告げて取り鎮めまする」
「ウム。さほど、その儀を案じるなら、申し明かしてもよい。聞けよ、越前守は今日、畢生の勇と信をかけて、単身、世上の悪の元兇を逮捕に出向うのじゃ。構えて、立ち騒ぐなよ。やがて、越前の行った先より、何らかの沙汰の知れるまで、汝ら初め、南町奉行所は、庶民の秩序と安穏を守る法の門を厳として崩さず、一同平常のように、ひそと、執務いたしておれ」
それは何か巨像が金剛の信を声に発したように二人の耳朶を打った。はっと、額ずいてしまうしか他の意志のうごくすきもなかった。――と、思ううち、越前自身はもう足をすすめて玄関の式台を降り、駕籠のわきへ、身をよせていた。
啼きすだく虫の秋をこの朝に、露ふかい木蔭草叢に、しゅくと、家人召使たちの嗚咽がながれた。――と、その中から、これは太く明るい声で、
「あ、もし。越前どの、すこしお待ち……」
と、呼びかけた者がある。
「おお、師の御坊」
越前も、振向いて、ニコと笑った。
生別の門
鉄淵禅師だった。
うしろに、もう一人、僧形の雲水がいた。