후리가나로 읽는 일본 고전
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おおおかえちぜん
大岡越前
吉川 英治
吉川 英治의 大岡越前(おおおかえちぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 218,436자 · 437화면
「さきほどからの無礼、何とぞ、おゆるし下さいまし。その御謙虚を見てから申し上げたいためでした。しかし、越前ごとき、前身も自堕落なら、なおまだ欠点や短所だらけな人間を挙げて、片田舎の小吏より、江戸町奉行の任に仰せつけ下されました初めに於いて、不肖ながら、越前は、今日の覚悟をきめておりました。――不才、無学な身にはございますが、無刑録なる書物のうちにも、荀卿の語として、
凡ソ天下ノ事、我ガ心ニ具フル性命ノ理ニ明カナラズシテ、断制、裁割スベキイハレ無シ。況ヤ、人ノ性命ヲツカサドル君ト成リ、ソノ君ノ宰相、理官トナリ、政刑ノ任ニアタル者、猶更、性命ノ吟味、大切至極ナルコト、云フニモ及バザル事ナリ。
と見えました。これを以て、就任の折、職の護符と信じたるものでござりまする。また、宇治の鉄淵禅師にも、折々、叱咤をいただき、
一、慈眼、衆生ヲ視ル。
一、無刑、空牢コソ、法ノ理想。
一、人間ニ神ノ裁キハ難シ。人間ガ人間ヲ裁クノ畏レヲ常ニ想ヘ。裁カバ裁カレン。
一、一牢万生――。一刑ヲ施ス毎ニ万祷ノ涙ヲ垂レヨ。
以上の事どもを、反省とし、日々夜々、自分の胸にいいきかせては、おぼつかない町奉行の職を視て参りました。