후리가나로 읽는 일본 고전
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おおおかえちぜん
大岡越前
吉川 英治
吉川 英治의 大岡越前(おおおかえちぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 218,436자 · 437화면
――という献策をして、俄然、登用され出してきたのが、勘定奉行の荻原近江守重秀であり、かれの背後には、柳沢吉保があった。
柳沢、荻原らが、その間に、私腹をこやし、新貨幣の威力をもって、さらに悪政閥を活溌にしたのはいうまでもない。悪貨の増発は、物価をハネあげる。物価の狂騰はまた貨幣の濫発をやむなくする。それにたいし、幕府は追っかけ追っかけ節約令や禁止令をもって、庶民生活を抑圧した。食うこと、寝ること、住むこと、着ること、観ること、歩くこと――極端にいえば一ぱいの飯茶碗の中にまで制令を布いた。
そのくせ、五代綱吉は、臣下の柳沢吉保の招待をよろこんで、年に何回となく、その邸へ臨み、その宴楽がまた――この世をばわが世とぞおもふ――と歌った藤原道長の栄華もおろかな程なものであった。
その日は、綺羅盛装の諸侯も相伴の列に伍し、蜿蜒の遊楽行は、忙しい都人の往来を遮断した。吉保は、一門一族をあげてこれを迎え、歓楽つきて、秘室、伽羅を焚きこめた屏裡には、自分の妻妾でも、家中のみめよき処女でも、綱吉の伽に供するのを否まなかったとさえいわれる。
綱吉の“柳沢お成り”は、五十数回にも及んでいたが、吉保はなお、将軍の生母桂昌院をも、いくたびとなく招待した。