후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠1(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,314자 · 398화면
一旦パッと離れてまた取囲んだ人の数を数えてみれば朧ろに六個はたしかです。
島田虎之助の斬り捨てたのがこの時すでに七人です。いかに達人なりとも七人の人を斬れば多少の疲れを隠すことはできまい、またいかに名刀なりとも、これほどの斬合いに傷まぬはずはあるまい。不思議なことには島田虎之助は、一人斬っても二人斬っても構えがちっとも崩れない、三人斬っても四人斬っても呼吸に少しの変りがないのです。もし明るい日で見たら、彼の面の色も余裕綽々として子供を相手にしているほどに見えたかも知れません。
しかしながら新徴組もやはり豪ことは豪い、これほどにならぬ前に逃げ出すのがあたりまえです。島田虎之助とても逃げる敵を追いもすまい。しかるに味方の過半数を斬られて一人も逃げず一歩も引かない、この分では最後の一人が斃れるまでこの斬合いは続くであろう。それというのが彼等はみな抜群の使い手で、我こそ島田を斬らん我こそ我こそという自負があったからです。
こちらから見ていると一際じっと静まり返って、しばらく天地が森閑として冴え渡ると、
「エイ!」
たがいの気合が沸き返る、人は繚乱として飛ぶ、火花は散る、刃は閃く、飛び違い走せ違って、また一際納まった時、寄手の人の影はもう三つばかりに減っています。