후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠1(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,314자 · 398화면
「槍の高名――滅相なことじゃ」
丹後守は忽ちに打消してしまいましたが、兵馬はその機会をはずさずに、
「宝蔵院流の槍は、三輪大明神の社家植田丹後守殿に伝わると承わりました」
「以てのほか。当今、宝蔵院の槍は伊賀の名張に下石と申すのがござる、これがよく流儀の統をわきまえておられるはず、あちらへお越しの時に立ち寄って御覧じろ」
丹後守は、再び槍の話はさせないよう、しないように言葉を避けるから兵馬も、このうえ押すことはできなくなって憮然としていると、
「さいぜんおっしゃった甲源一刀流のこと、ついこの間も、その流儀から出でたものらしい、これも珍らしいお人が見えた」
「甲源一刀流の?」
兵馬は、そう聞いて少し気色ばむ。関西においては甲源一刀流を学んだものがないことはないけれども、その流名を聞くことは甚だ稀れである。その流名を兵馬が聞けば、屹と思い当ることがある。
「そのお人と申すのは、如何様の人にござりしや、少々思い当ることもあれば」
「その構えが無類じゃ、じっと竹内を青眼にとって、ただそのままの形……」
「さては――」
兵馬は我知らず膝を進めて、
「年の頃は?」
「三十三四でもあろうか」