후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠1(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,314자 · 398화면
引いて構えたまま、気合もかけねば打っても突いても来ない、さりとて焦き立つ気色も見えないで、立合としてこんなのは初めて。先の心を測り兼ねますから、やむなく自分も仕掛けて行きません。二人は道場の中に、竹刀と竹刀、眼と眼を合せたきりで静かなものです。
もし島田虎之助という人が彼方此方の試合の場を踏む人であったなら、机竜之助の剣術ぶりも見たり或いはその評判を聞いたりして、疾くにさる者ありと感づいたであろうが、そういう人でなかったからこの場合、ただ奇妙な剣術ぶりじゃとながめているばかりです。
兵馬は無論、これが敵と覘う机竜之助であろうとは夢にも知るはずがない、ただ扱いにくい竹刀かなと内心にいささか焦れ気味です。そこで兵馬は思い切って一声、竹刀を返して竜之助が面をめがけて打ち込まんとする時、
「籠手!」
竹刀の動く瞬間に、竜之助の竹刀は兵馬の籠手を打ったのです。
「籠手、よろし」
島田虎之助は頷きました。
宇津木兵馬はつと飛び退って、また中段に構え直しました。
竹刀の先わずかに動いたのみで兵馬の籠手を取った竜之助は、更に飛び込んで来るかと思うとそうではなく、前の通りの音無しの構えでじっと動かず。