후리가나로 읽는 일본 고전
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ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
小出 楢重의 小出楢重随筆集(ならしげざっぴつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,351자 · 657화면
たいていの場合、触覚が出ると物事が下卑てしまっていけない。
恋愛などやる時にも、最初からあまり手ざわりや肌ざわりを要求したりなどしては大変失礼なことになるものである。
夏の夜店や、電車の中や、人ごみの中、シネマの中で、不良と名のつく青少年男女はこの触覚を乱用する。しかしながら触覚というものは音のしないものだから、不良でない立派な紳士が応用していても一向発見されずにすむから、どうも触覚なるものはこっそりと不徳を行うためには便利なものである。
私はこの触覚を温かいとか冷たいとか、手ざわりや肌ざわりの範囲から一歩進めて、すなわち触覚で味わう独立した芸術を作り出してはどうかと思うのである。
芸術の中でも彫刻はよほど指の触覚を使うそうだ、モデルの肉体の凸凹などを手で触れてみるそうだ。彫刻家のモデルはそれを心わるく感じるという話を聞いた。しかしそれはただ触覚で目の働きをいくぶんか助けるだけの仕事であって、触覚が独立して芸術とはなっていないのだ。
それでは触覚で作る芸術とは一体どんなものだろうかというと、まずそれはまったく写実を離れた造形芸術であることは確かだ。