후리가나로 읽는 일본 고전
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ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
小出 楢重의 小出楢重随筆集(ならしげざっぴつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,351자 · 657화면
好きか嫌か、嫌なら止めとけ、馬鹿、絶交だ、というふうに明快にはいかないのだ。
さあ、どっちでもかまいまへん。まあ、あんさんのお好きな方を頂戴いたします。など体裁のいいことをいいながら、実はあれがほしいと心の中では思っていて、いつまでも忘れないのだからあぶない。
双方が大阪人ならば、ああそうでっか、お好きなようにと、万事先方の心の奥を承知しながら、とぼけてしまって片づけるが、一方が簡単な人種だったらはなはだ不都合な取り合わせとなる。
このややこしい言葉を持たない地方の人達が、至極簡単に僕は嫌だ、それをくれ、いらない。金を貸せ、いやだ、よし、馬鹿野郎、帰れ、といったりするのをみると、何と気楽で素直で晴々とした心がけかと思い、あんなふうに万事を片づけて行きたいと私などは思う。
その代り大阪人同士が仲よくこの心をお互いに反映し合っていると、多くのタクシーがその尖端を避けながら混雑の中を走るが如く滑らかな光沢を生じて流れて行く。その光景は洗練されたる不思議な見ものだ。
ある時、私はこの心がけで失敗したことがあった。それは母に頼まれてある結婚の話を断りに出かけたものだ。