후리가나로 읽는 일본 고전
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ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
小出 楢重의 小出楢重随筆集(ならしげざっぴつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,351자 · 657화면
西南戦争の心と日清戦争の心と日露戦争の心と、徳川時代の心と、大正、昭和の心もともに、重なり合い茶室と洋館とお寺とビルディングと高下駄と、お茶屋とカフェーと吉原とダンスホールと、色紙短冊と油絵と、四條派とシュールレアリズムといった具合に変なものが重なり合っていて、それがまたお互いに相当の繁盛もしているというのは、まったく現代には前申した如き、あらゆる御世の心が積み重なり合ってまだ生きているからでもありましょう。私の心の中を覗いただけでもどれだけ不似合のものが合同して、住んでいることでしょう。その代りその不似合のものを私などはやけ糞でことごとくを味わっていますがなかなか多忙であり、同時にまた私はどこの国民だかわからない位の存在の如き有様を自分で感じます。
例えばカツレツで晩めしをたべ、あとはお茶漬けを致しましてラジオを聞きます。新内は明烏です。すぐそのあとで蓄音機です。来た来たショウボートの唄が響き渡ります。今の今、女郎は旧日本の末期的な涙を絞っていまして、私もやるせない心に迷っていましたのに、次の瞬間にはパフパフパフ、シャフシャフシャフといって踊らねばならないのです。