후리가나로 읽는 일본 고전
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ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
小出 楢重의 小出楢重随筆集(ならしげざっぴつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,351자 · 657화면
しかし私は東京を走る長い形のバスを少々だけ愛してもいい。近代阪神国道を走る最大の銀色バスも悪くない。
文明都市の交通の惨禍という文字を私は度々読まされている。また日々の散歩で自動車がセンターポールへ接吻したまま蜂の死骸となっているのを見る。あるいは若い娘が急激に倒されてその頭がアスファルトへ当ってぽんという甚だ空虚な音とともに彼女のまだ封を切らない長篇の一巻は、そのまま煙となってしまったりするのを私は見る。
さような事件が、あまりしばしばあり過ぎたりすると、この自分の頭も何時ぽんという音と共に終りを告げるかも知れないし、また終を告げ損じて破れたるフィルムとなって生き残ったりしては、これまた怖るべき事件でもある。
さてこれらの怖るべき惨禍が至る処に毎日起るほど、東京や大阪の市街は文明なのかと思って見るに、私はそうだとは思わない。
それは未開地であるが故に起るところの惨事ばかりだといっていい。訓練不足の民衆と、乱雑不整頓、無茶苦茶の都会交響楽であり、飛鳥山の花見の泥酔の中で競馬が始まった位の混乱だ。
だから、日本の交通巡査位骨の折れるものも少いだろう。