일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ならしげざっぴつ

小出楢重随筆集

小出 楢重

小出 楢重의 小出楢重随筆集(ならしげざっぴつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,351자 · 657화면

아오조라 문고

あたかも私の庭の感じさえする。さてその風情の深さも、他に類がない。何しろ歴史的感情と仏像と、古寺と天平と中将姫と、八重桜と紅葉の錦と、はりぼての鹿とお土産と、法隆寺の壁画、室生寺、郡山の城と金魚、三輪明神、恋飛脚大和往来、長谷寺の牡丹ときのめでんがく及びだるま、思っただけでも数限りもなくそれらの情景は満ちている。

私が美校にいた時分など、夏、冬、春の休みには必ず関西へ帰った。その誘因は大和の春、奈良の秋の思出に他ならなかったという位のものだ。全く、関東の何処にもない情緒と温味のある自然であり、春の暢やかさと初秋の美しき閑寂さは東京の下谷、根津裏で下宿するものにとっては、誘惑されるのも無理でない事なのだ。近頃、妻が何か不愉快極まる美文ようのものを声高く朗読するので、何かと思って聞いていると、それは私が昔、下宿屋の二階で書きつけた大和路礼讃の頗る悪寒を伴う日記の一節だった。私は直ちに発禁を命じた。

或夏から秋へかけて、奈良で写生がてら暮して見た事がある。そして奈良位暑い印象を与える処はないと思った。何しろ川がなく、池と水溜りと井戸が奈良唯一の水辺風景なのだから。