후리가나로 읽는 일본 고전
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あきかぜとはは
尾崎士郎短篇集
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 尾崎士郎短篇集(あきかぜとはは)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,032자 · 216화면
今は、残して来たものと、残そうとするものとの見極めもつかぬほど朦朧とした想念だけが何の計画もなく前へ前へと彼を駆り立てるのだ。夜風が樹立をゆるがす音が伍一の耳に悲しい音を立てて鳴りはじめた。すると半歳前の、雪の日に起った惨劇の記憶が過去の思い出としてではなく、胸の底から未知の幻覚となってうきあがってきた。そして、ぬらりくらりとした正体のつかめないもの、――へし曲げようとしても圧し潰そうとしても粘りづよい弾力をもってはねかえしながら、しかし、すぐへなへなと萎れてゆく、つめたく無気味な触感が現在を生きぬけようとする彼の心の手ざわりとして残された。