일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しそうとしてのぶんがく

思想としての文学

戸坂 潤

戸坂 潤의 思想としての文学(しそうとしてのぶんがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,809자 · 408화면

아오조라 문고

最近最も大衆の道徳意識を刺戟したものは何と云っても治安維持法の「改正」だろう。尤もこの改正は、手続法に関する限り、今まで当局がやって来ている不法な手段を単に合法化しただけのものなのだが、その他にもっと大事な点は、この法律が実は国民道徳の名の下に最近捏ね上げられた或る種の道徳律をば愈々固定しようとする意図を持っているということである。そのために私有財産の否定と国体の否定との距離を出来るだけ大きくし、この距離をジャンプすることを転向と称して奨励する処の、極めて国民道徳的な法律となって行きつつあるのである。それがこの「改正」の意義なのである。

だが之と並行してもっと慢性に併しもっと大規模に、大衆の道徳意識を触発したのは、かの一連の国粋ファシスト運動だろう。ここでも亦国体観念の権威の下に、過去の日本民族の生活意識と銘打たれたありと凡ゆるものが、国民道徳として固定化されようと企てられた。

なる程こうした国粋ファシスト運動は、今日の代表的な資本家達から寧ろ排斥を買っているものであり、之に反して治安維持法の改正は恐らく例外なく一切の資本家達によって歓迎されている処のもので、それだけの区別は無視出来ないが、併し国粋的な国民道徳を固定しようとする企てに於ては両者とも全く同じ道徳意識の上に立っているということを注意しなけれ