후리가나로 읽는 일본 고전
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つめ
探偵クラブ 烙印
大下 宇陀児
大下 宇陀児의 探偵クラブ 烙印(つめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,509자 · 103화면
ポケットには、例の爪を忍ばせて、いい機会でもあったらと、実はそれを窺うつもりであった。
もっとも、彼は常々庭の方からじかに竹中の書斎を訪れていた。だから、無論この場合にしても、もし途中で誰かに出会したら、何気なく訪問して来たような態度を装うつもりであった。そして、この夜は誰にも姿を見られなかった。彼はやがて、寝室と研究室とがすぐ鼻の先きに見える、大きな躑躅の藪蔭へこっそりと蹲み込んでしまったのだった。
竹中家は、母家が日本風でそれに鍵の手なりに喰付いた、竹中の研究室と寝室と、もう一つ応接間だけが洋館になっていた。母家の方には、竹中の母親と弟妹と、そして女中や書生が住っている。沖野がそこへ行った時は、恰度八時頃であったので、その母家ではラジオに聴き入っている様子であった。彼はそのラジオの音にも耳を配り、又、誰かが庭へ出て来やあしないかとも注意していた。もし跫音が聞えたら、すぐに躑躅の藪蔭から全身を現わし、声をかけられてもまごつかないようにしようと思った。
「いえね、何だか螢のようなものが光ったんですよ。――竹中君はおりますか」
こんな風にいったらいいだろう。