후리가나로 읽는 일본 고전
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しん・へいけものがたり
新・平家物語
吉川 英治
吉川 英治의 新・平家物語(しん・へいけものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 123,012자 · 245화면
『なにが、なるほどだ。何がよ……平太。このごろは、ケロリとして、堀川へも、顔を見せんではないか。もっとも、おまえに来られて、一ぺんでも、ろくなことのあった例しはないからの。……ぶさたも、まず、めでたいが』
清盛は、羞恥した。鳥羽院の武者所を負って、堂々と、一人前な男を誇示していた手前にである。穴があれば、はいりたい。
『いけないでしょうか。……どうしても』
面目もすて、意地もすて、甥として、すがってみた。忠正は、ざっと、部下から聞きとって、清盛のねばる目的が、何にあるかを、すぐ看破したらしい。
『いかん。相成らぬ。なぜ、おまえは、反抗するか。忠盛どのも、よう、くそ意地を張る男だが、つまらぬ貧乏性に、おまえも、似るなよ。帰れ』
と、いい放した。それとともに、いかなる貴人の御車を見たのであろうか。あたふたと、上西門院の、門のまぢかへと、大股に歩み去った。忠正はそこで、牛車にむかい、礼をしている様子であった。
清盛は、足をかえした。ぜひない気もちだった。背になお、嘲笑を聞く思いがする。
『……どなたの牛車だろう。いま、上西門院を出て来られたのは』
振りむくと、牛は、こっちへ歩いてくる。