후리가나로 읽는 일본 고전
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しん・へいけものがたり
新・平家物語
吉川 英治
吉川 英治의 新・平家物語(しん・へいけものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 123,012자 · 245화면
――後宮の佳麗、三千人
三千の寵愛、一身にあり
金屋、粧ひ成って、嬌として夜に侍し
玉楼、宴やんで、酔うて春に和す
姉妹弟兄、みな土に列す
憐れむべし光彩、門戸に生ず
つひに天下、父母の心をして
男を生むを重んぜず
女を生むを重んぜしむ
白楽天が、玄宗皇帝と楊貴妃との情事を歌った長恨歌の一節は、そのままわが平安朝の貴族心理をいっているような趣きがある。
藤原氏のあいだでは、女子が生まれて、やがてその女子が天質の美玉ならば、天皇上皇の后や女御ともなり、一族、三公の栄位にならび、臣にして皇室の外舅ともあがめられることはままある慣いなので、妊娠った夫人が産屋にはいれば、藤氏の氏神たる春日の社へ使をたてて、楊貴妃にもまさる美人を産ましめたまえと、祈る者が多いとか。――清盛も、話には聞いているが、かれにそんな祈りはないし、もっと一義的な、愛情すらも、持とうとしても、わいて来ない。
やがて、冬になって。
――それは十一月の大雪の降りつもっていたある朝のこと。かの女のふかく垂れこめていた産屋の几帳の陰から呱々の声があがった。
この朝、生まれ出た男の子が、後、平家の世盛りには、灯籠の大臣とも、小松内府ともいわれた平相国の嫡男、平ノ重盛であったが――時にまだ二十一歳の若い父親は、産屋をまもる人びとから、