후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しん・へいけものがたり
新・平家物語
吉川 英治
吉川 英治의 新・平家物語(しん・へいけものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 123,012자 · 245화면
義清が出家の動機というのが、かれには、どうにも、のみこめないのだ。
義清の従兄に、すこし年上の、憲康という者がある。
前の日、鳥羽院から一しょに帰り、みちみち、浮世の無常を語りあい、明朝、また憲康を誘い合わせる約束をして別れたとか。
そこで、義清は、約束どおり、翌朝、大宮の従兄の家へ、誘いに寄ったものだという。すると、ゆうべの道づれは、病の発作で、一夜のうちに死んでいた。やしきの奥からは、若い妻や、老母や、子どもらの泣きすする声がもれていた。――茫然と、門辺に立ったままな義清に――そのとき、奥の泣き声は――かれをして、ともに泣き悲しむことをさせなかった。反対に、人間の中では、毎日毎日、必然な約束ごととしてくり返される平凡な一事象にすぎぬものを、自分のすぐそばにも今、当然に起こっているにすぎない。――それをそんなふうに、静かに観る心を、はっと、自覚させられたというのである。
義清は、その日、その足で、まっ直ぐに、鳥羽院へ来て、致仕の旨を奏し、友輩に、別れもいわず、家へ帰ってしまった。
突然なので、院中のだれかれも、何が、不平か、何で辞めたのか、かれの心を、知るに苦しんだ。