후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しん・へいけものがたり
新・平家物語
吉川 英治
吉川 英治의 新・平家物語(しん・へいけものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 123,012자 · 245화면
『はて。院のおはなしも、どこまでが、ほんとやら、どうも、正味には受けとれぬ』
と、陰ではいった。
理由を、いわせてみると――
『第一、あの夜以来、上皇は、祇園女御の許へ、ふっつり、お通いを絶っておしまいなされた。第二には、そのおりの功として、祇園女御を、忠盛の妻に、あっさり、お与えなされてしまったが、これもおかしい。……第三には、女御を賜わった当人の忠盛は、あれ以来、怏々と楽しまない顔つきだし、また、かれ自身は、雨夜坊主のはなしなど、一言も、ひとに話したためしがない』
『なるほど……?』
だれもが、変に思い出した。しかもまた、疑惑を、裏書きする事実も加わってきた。上皇から忠盛へ賜わって、今出川のかれのやしきへ、妻として、輿入れした祇園女御が、忠盛との同棲も、まだ十ヵ月に足らないうちに、男の子を、産んだといううわさなのだ。
『やはり、雨夜坊主の件は、上皇のつくり話じゃよ。あれは表面のことでしかない』
『では、その裏は?』
好奇な眼も、おたがい、そこまでは、触れあわなかった。かれらの良識としても、また、つきつめて行けば、問題は極めて重大なものにぶつかるという保身のおそれからも、ただ眼をほそめて、にんまりと、笑みすましておくことが、堂上生活では、賢明とされていた。