일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しん・へいけものがたり

新・平家物語

吉川 英治

吉川 英治의 新・平家物語(しん・へいけものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 123,012자 · 245화면

아오조라 문고

――が、清盛は、強いて、恬として、父へも母へも、虚勢を示しながら、また少しひざをすすめた。そして、叔父の忠正から借りてきた金を、無造作に、さし出した。

『堀川から拝借してきたお金です。すこし足りませんが、実は、友だちに会って、費いました。それから、小さい弟どもが、飢もじがっているので、経盛へも、少々、持たせました。残りが、これだけで……』

いいも終らぬうち、父忠盛の顔は、なんともいえないものに変った。自身を、恥じるような、あわれむような、また、堪えがたい憤怒の火でもどこかにつつむかのようであった。――ふと、わずかな金をそこに見たすが目の片方は、涙をためた瞼の引っつれを、常よりも醜いものにして、幾たびも、しばたたいた。

『……平太。そんなもの、おしまいなさい。なんですか! 座につくなり、おかねなど、ならべちらして』

泰子はかたく、良人と対峙のすがたを持ったまま、いやしむように、眼のすみから、子の清盛をしかりつけた。

祇園女御という名は、忠盛へ嫁ぐ前までのことで、中御門家の一女泰子として、籍は、この家に、移されていたのである。

母の横顔を見ると、清盛は、ゆうべからのものが、むらと、体に燃えてきた。